二本立て

今のところ家事手伝いというやつなので毎日家にいるんですが、ひきこもってるばっかなのもあれやし、と映画見に行ってきました。レディースデーに二本立てするのは珍しいことではないけども、一人映画じゃなく妹も連れていきました。しかも私の奢り! ま、代わりに足のマッサージしてもらう契約やったんですが。ランチ代をケチるために、昼過ぎからの二本立てです。『マリー・アントワネット』と『ドリームガールズ』。以下、うっかりネタバレしちゃっても申し訳ないんで、一応たたみますー。あ、そうそう。予告編で、スピルバーグ監督が「コンニチハ、スティーブン・スピスバーグデス」とか言うてはる映像が流れて、おお、光一さんの外タレ物真似じゃないですか!! と始まる前から関係ないとこでちょっと楽しんでました(笑)。
一本目、『マリー・アントワネット』。カワイイ子は見てるだけで幸せになるなーというやつの典型です。いやだって、キルステン・ダンストのキュートさに尽きると思うのですよ、この映画。彼女がすごい魅力的で、だからお姫様の世界にもすんなり入りこめて、そんで甘いお菓子やらフリフリのドレスやらが満載で、御伽噺みたいやった。え、ここで終わっちゃうの!? ってとこで終わるんやけど、それも御伽噺としては寧ろ正しい。もちろん、14歳の女の子がいきなり異国に連れていかれて、そこのしきたりやら人間関係やら夫婦生活という壁にぶちあたって…っていう、お姫様じゃなく、一人の女の子としてのリアルな描き方もあって、それも共感しやすくていいんやけど、でもやっぱりキルステンがかわいくて、だからフワフワした御伽噺みたいに感じた。カワイイ映画やったなー。
二本目が『ドリームガールズ』。これすごい迫力やった! ジェニファー・ハドソン助演女優賞とってたけど、彼女が演じたエフィーが主役として見てたんで、え、主演女優とちゃうの!? って感じ。劇中で、彼女とビヨンセがそれぞれアレンジを変えて歌う曲があるんやけど、ビヨンセの歌うディスコバージョンが、何て軽薄なんやろうと思ってしまった。これはビヨンセどうこうじゃなく、ストーリーの流れ上の話やけど。エディ・マーフィーも、私ずっとこの人はコメディアンやという固定概念を持ってたから、歌のうまさっていうかパフォーマンスのすごさにビックリした。アメリカってスケールでかいなぁ、やっぱ。この映画、ミュージカルを映画化したみたいやけど、映画見ながら、ブロードウェーで生で見たい!! ってウズウズした。同時に、ショービズ界の汚いとこがてんこもりで、ちょっと後味悪いくらいやったけど。だって、モデルとなってるシュープリームスだけじゃなく、デスチャも似たようなもんやったんちゃうのーと、無駄にリアルに感じてしまったからなぁ。でもでも、エンディングが字がズラーっと出てくるエンドロールだけじゃなく、各登場人物を劇中で使ってた曲をバックに紹介ってスタイルが、ほんまにミュージカルで一人一人の演者に拍手を送る時みたいな雰囲気でちょっと楽しくて、だからやっぱり生でミュージカル版を見たいー!! ってことになったんですけどね。あー支離滅裂。